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SHINWORKSのブログです。活動報告と、デザイナー視点の情報を発信しています。

こんにちは。
グラフィックデザイナーの安村シン(@shinworks_net)です。

2018年3月にフリーランスとなってから、11月で、8ヶ月以上フリーを続けてきた今日この頃です。
このたび、「広告の現場が見たい」一心で、
試しに3日間ほどハケンとして
広告の制作会社に潜入してみることに決めました。

会社員、派遣、フリーランス
いろいろな働き方の形態があるなかで、
フリーにとって「ハケン」のシステムって
めっちゃ良くない?と思ったため、記事にまとめてみました。

そもそもフリーランスになった理由

まず、前提として
どのような理由から「フリーランス」として活動しているか、についてを書きます。
結論からいえば、会社員時代にパッケージをしてきて
「もっといろんなデザインに挑戦しなくては」という危機感を感じたからです。

フリーランスになる、独立するというと
「会社の束縛から離れて自由になりたい」とか、
「自分らしく働きたい」とか
そんな理由が一般的かもしれません。

私の場合は、
●今の専門(パッケージ)だけでは、いつか行き詰まる
●かといって、パッケージしか作ったことがない
●転職するにしても説得材料に欠ける

その課題を解決するために、
それまで細々と続けてきた「個人での仕事」を拡充し
広告はもとより、あらゆるジャンルのデザインを作りまくる。

フリーになって「会社の仕事を持っていく」のは
あとで非常に恨まれることになるし、全くできそうにはなかったけど、

デザインのスキルはある程度以上、身についており
おそらく大抵のものは作れる。絶対に食べていける。

それなら安住して、伸び悩んだまま人生を浪費するより、
険しい挑戦になるとは思いながらも、一度フリーランスになることを決めました。

デザイナーとしての背景

私のデザイナーとしての背景を簡単にまとめると、

普通大学で経済学部を卒業するも、氷河期のため就職叶わず。
悩んだ末、「デザインなら社会に価値が生めるかも」と初めて気がつく
デザイン専門学校で2年間デザインを学ぶ
●2013年、新卒でパッケージデザイン専門のデザイン会社に就職

大コケした大学時代から、奇跡的にグラフィックデザイナーとして就職することができました。(厳密には、出来たばかりのオペレーションを主にする部署の空きに滑り込んだのですが・・・)
そこで、パッケージデザイナーとして4年間経験を積みました。
経験したことというと、

●大手のメジャーブランドから、プライベートブランド、中小企業の新商品ブランディング〜デザインなど、幅広く楽しい仕事を経験
●2年目の終わり、スゴイ先輩が上司になる。みんな絶対知ってる・飲んでる商品をディレクションしてきた人。一流の仕事をする先輩の元で鍛えられ、グラフィックデザインやディレクションの考え方・実力が身につく

このように、奇跡的な出来事の積み重ねにより順調にデザイナーとして成長を続けました。しかし、まわりが優秀すぎたせいか、社内での評価はもっぱら低調
海外の賞を獲ったり、デザイナー年鑑に載る人がいたり。
直属の上司は評価してくれるようになって、非常に嬉しかったのですが。

「複数の専門を組み合わせて戦う」タイプだと気付く

(画像はイメージです)

自己分析すると、私はデザイナーとして
1つの専門に特化するより、「複数の専門を組み合わせて戦うタイプ」
ではないか、と感じていました。

振り返ってみれば、今まで
新しい世界に飛び込んでみては、
「これはこのジャンルと同じだ」と気付いて、より深めていく。
ジャンル毎の共通点を結んで、成長する。そんなことを繰り返してきました。

クリエイティブに関する自分史を紐解いてみると、小6のWEBから始まり、あれこれ色々なことをやってきました。

●小6でWebサイトを作り、たまたま人気に。のべ300万人が訪れてくれた。
PCでの音楽づくり(DTM)に熱中。サイトで無料配布すると、あちこちのサイトで使われてるのを見かける
イラストの企画サイトをつくり、協力メンバーも皆絵が上手く、これもバズる。
●でも大学は経済学部。(美大はお金がかかりすぎた)数字やお金の動きを考えるのが、わりと好き
オーケストラ部でバイオリン始め、パートのトップになる。でも役職は会計
●デザイン専門学校へ。似顔絵を描くのに目覚める
バンドに誘われて、ギター&コーラスを始める

WEB、イラスト、DTM、オーケストラ、バンド、デザイン、…
あちこちを飛び回って、引き出しの数を増やしてきましたが、パッケージデザインをしていて、それぞれの経験が「あまり役に立たない」ケースが非常に多いことが分かってきました。

「引き出しの数」で勝負できる場所を探す

これまで引き出しのジャンルを広げてきた僕は、たとえば、WEBや紙、パッケージやPOPなどいろんな要素をミックスして考えるような案件では、引き出しにある知識と知識が混ざりあって、より強いアイデアを出せる可能性がある、と踏んでいるのですが、

「パッケージ」の中だけで考えるなら、ジャンルの広さより、1つの引き出しの大きさの方がより重要になってきます。
引き出しを広げる事については、私は圧倒的に不利です。
いろんな事に時間を分散して生きて来たので、一つのことを探求してきた人には敵わない。

パッケージのデザインは、商品が世に出るまでの工程のなかでみると、ほんの一部分。まず商品開発があって、次にマーケティングに基づいてパッケージを作り、そこから広告・販促と共に市場へと提供されていく。(順番・手順は商品によりますが)

もし「パッケージだけ作っても、何も変わらない」という状況になったとしても、パッケージしか知らなければ「それ以上の提案ができない」のです。

他のことも分かれば、逆提案ができるのに。たとえば商品開発に情熱を注いでいる人のために、情熱を世に送り出し、広める手伝いまで出来るのに。

ガワだけ作る職人より、いろんなことを繋いでいくほうが向いてそう。
この壁を超えていく必要を覚え、またそこに「引き出しのジャンルが多い」人の活躍できる可能性も感じました。

もっと成長するために。

フリーランスになり、実際に広告案件を扱う機会を得てみて
改めて感じる部分があります。

パッケージデザインには、グラフィックデザインの基礎が詰まっています。
ロゴデザインや、チラシ・ポスター制作においても、コンセプトの立て方は全く共通です。

情報の立たせ方、伝える内容の整理整頓、魅力的なビジュアルの作り方…
そこまでは通用することが分かってきたのですが、
同時に「刺さる広告はどのように生まれるのか」という感覚が分からない、、という悩みにも当たりました。

広告が、分からない。
世の中には、「本当に人が動く広告」と、
「なんとなく動きそうな雰囲気の広告」
2種類があると思っています。

後者を作るのは、比較的簡単です。
ビジュアルを創る技術を駆使すれば、ある程度のものはできるはずです。
しかし前者を作るためには、ものすごく大切な「何か」が必要です。

その「何か」を知る方法を考えた末、
ひとつ思い当たった策は、
「何か」を知っている人の仕事現場を見ること。

フリーランスでは、一人で仕事をしますので
その機会を得ることは難しい。

そこから私が考えたのが、
「まずその世界に飛び込んでみる」という方法です。

そのためなら、派遣という形態でも構わない。
むしろ、短期間で現場を知ることが出来るのならば、ありがたい。
週2でも週3でも、業界を垣間見ることが出来れば
確実に有効な知識・体験になる。

広告の世界のデザインを、
自分の中にインストールしよう。

というわけで、試しに
来週は3日間ほど、広告制作会社に行ってみることに決めました。

なんという短期間。でも恒常的に募集しているらしい。
逆に考えると、おそらく入れ替わりの激しい、めちゃ厳しい仕事現場。

僕が新卒で入ったデザイン会社も、めちゃ厳しい現場だったので
ある程度想像がつく。

だけど、楽しみでならない。
平坦で成長のない日々よりも、
多少つらくても、前に進んでる方がいい。

新しい景色に会えますよう🙏

(長文お読み頂き、ありがとうございました!)

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